03.注射による減感作療法 最初の半年
へっくしゅん。nanashiです。
kahun-tako774.hatenadiary.jp 上記のアレルギーの検査から、半年以上経ちました。
週1での注射
この間、毎週1回、ひたすら注射による減感作療法を続けていました。
注射の減感作療法のプロセスは、20段階の濃さがあるスギ・ホコリの注射を週1ペースで少しずつ濃くしていき、最大濃度になったら月1ペースでしばらく維持するというものです。
なので、この半年やっていたことは、単に週1回のペースで病院に通い、
- スギとホコリを注射→病院から出る
- 注射15分後の腫れをみて、10円玉サイズ以上なら次週も同じ濃さ、それ以下なら次
の濃さで注射
を延々と繰り返していました。 10円玉サイズまで大きくなるようだとさすがに少し痒いですが、15分以上たったときと翌朝にムヒを塗れば、そこまで気にならない程度でした。
費用は、1回800円前後です(保険適用済み)。
自分は、1月の第2週ころにはスギ・ホコリともに最大濃度に達し、腫れも10円玉サイズ以下になったので、だいたい25週で終えることが出来ました。
完走した感想(注射が最大濃度になるまで)
最大濃度まで完走した感想(激ウマギャグ)ですが、10段階目でアレルギー検査時と同じ濃度の注射をされたとき、ほとんど腫れなかったので「これは効いてる‥‥!」という実感があってよかったです。 デメリットは単純に、病院にいくのがめんどくさいというだけでした。
今後
これからは月1ペースで注射を打つことになります。医者いわく、花粉症シーズン何回かの様子をみるため、数年は続けることになるそうです。
先日から、東京都もスギ花粉が飛び始めたようです。なので、次回は実際のスギ花粉本格飛散後の状況を書きたいと思います。
02.通院2回め 詳細検査
へっくしゅん。nanashiです。
前回、血液検査のための血液採取をし、別院で鼻のレントゲンを撮りました。
今回は、その診断と治療方法の説明です。
- レントゲン診断
- 血液検査でのアレルギー診断
- ホコリアレルギーの詳細検査
- 減感作免疫療法の説明;皮下免疫療法と舌下免疫療法
レントゲン診断
レントゲンで鼻周りの空洞(副鼻腔=図の1と2)や、左右鼻を仕切る軟骨(鼻中隔=図の3)をみることで、花粉症以外の鼻炎疾患を鑑別できるようです。
自分の場合、副鼻腔の膿だまりなし=蓄膿はなし。
ただ、鼻中隔が結構左に曲がってるので、右の鼻が詰まったときに左での呼吸が細くなってしまう状態。いわく「半片側運転」とのこと。軽症なのでいま治療するほどではないそうです。
あと、「小学校上がる前頃から鼻炎繰り返してますね」とのこと。
図1部分の鼻横の空洞が、顔の外側のほうまで成長しきっていないので、そうだろうということらしいです。代わりに、図2部分の鼻の上の空洞が前後にかなり厚みがあるらしく、現状問題はないとのこと。
血液検査でのアレルギー診断
アレルギー反応が起きてるかどうか自体の検査項目がまずあります。
アレルギーですね。
次に、アレルゲンの検査結果です。全項目(10個ちょっとくらい)は聞き忘れましたが、主には以下の通り。
- スギ・ヒノキ:陽性!
- ブタクサ:陰性
- ホコリ:陰性
ただし!ホコリは前回、皮下注射では陽性でした。
お医者さんいわく、じつは血液検査でつかうホコリはアメリカ産で、皮下注射のホコリは日本産。
皮下注射でホコリが陽性でも、3割くらいの人は血液検査で陰性になるので、今回のホコリの血液検査はあてにならないとのこと。
ちなみに、日本産のホコリは、200くらいの一般家庭と契約して収集してるそうです。。
ホコリアレルギーの詳細検査
1回の血液検査だけだとホコリ中の何がアレルギー源がわからないので、さらに細かく検査をします。
もう一度、血液検査を別途やってもいいそうですが、金額が高いので注射で検査するとのこと。
というわけで注射をされたり、プリック針(痛くない)で刺されたところに液体を垂らされたりして、15分待ちます。
- 右下から上に、食塩水・カモガヤ・イグサ
- 左下から上に、犬の毛・猫の毛・カンジダカビ・(忘れた)・ダニ
結果、ダニだけ腫れて痒くなり、ダニアレルギーもあることが判明。
お医者さんいわく、子供の頃、犬や猫をペットとして飼っていると、犬の毛・猫の毛→それを食べるカンジダカビ→それを食べるダニ、という食物連鎖があるので、これらのアレルギーがいずれ出るんですよね、とのこと。
ちなみに、カンジダカビは、当日は大丈夫ですが翌日以降に腫れて痒くなります。これは、鼻炎とは関係ない反応だそうです。
ここまでの検査で、自分はスギ・ヒノキ・ダニアレルギー持ちだということがわかりました。
減感作免疫療法の説明;皮下免疫療法と舌下免疫療法
アレルギーを治す方法として、減感作免疫療法の説明をされます。
基本的には、薄いアレルゲンを定期的に体内に取り入れ、だんだん濃くしていくことでアレルギー反応を起こしにくいように免疫をコントロールする療法という説明です。ググって出てくる情報とそんなに変わりません。
アレルゲンの取り入れ方として、皮下注射と、舌下にエキスを入れる方法の2種類があり、今回の病院は両方えらべるとのこと。
皮下注射:まず5ヶ月前後、週1ペースで通院し注射。以降、2年後まで月1ペースで注射。注射後2時間は激しい運動非推奨。
舌下投与:2年間毎日、朝に舌下にアレルゲンエキスを入れて2分静止。5分間は飲み食い禁止。投与後2時間は激しい運動非推奨。 通院は月1ペース。
ともに、少しの間注射できなかったり、飲み忘れたりしても、体内のアレルゲン濃度をある程度以上に保つのが目的なので大きな影響はないとのこと。
効果は、皮下注射のほうが歴史があり可能性は少し高い。費用も、皮下注射のほうが安い(薬は同じものだが、舌下のほうが量が多いため)。
お医者さんいわく、毎朝2分じっとしてるのは思ったより大変だと思います、だそうです。
個人的には、舌下だと毎朝激しい運動非推奨なのが、不安要素です。朝急いだりしたら、(花粉症シーズン初日みたいに)頭痛や気分が悪くなるのは避けたいです。皮下は通うのがめんどくさいだけで、他はいいところしか無いですね。
どっちにするか、次回通院までに考えてきてくださいねと言われ、今回は終わりです。
次回、通院するまで考えることにします。
01.初通院
へっくしゅん。nanashiです。
kahun-tako774.hatenadiary.jp 前回、自分の花粉症と治療動機について書きました。今回は、初通院です。
通う先は、都内近所の小さな耳鼻科です。
この病院は、アレルギー対応をウリにしています。お医者さん自身が花粉アレルギー調査をしており、内容がマスメディアで取り上げられる等、熱心に花粉治療に取り組まれているようです。
今回の診察内容
さっそくですが、診察内容です。
- 問診
- スギ・ホコリの皮下注射;アレルギーの簡易即時検査
- 鼻奥の目視確認
- 今後の方針説明;アレルギー・鼻の状態の確認を進めるとのこと
- 血液採取
- レントゲン検査の依頼書受領;蓄膿症の確認のため
(小さい病院なのでレントゲンは別院で撮る)
診察内容
以下、お医者さんとの雑多な会話は省いて、簡潔に書いていきます(実際はやたらしゃべるお医者さんでした)。
まずは、問診です。
医「今日はどうされましたか?」
僕「昔から花粉症がひどくて、この際なんでちゃんと調べて治したいなって思ってきました」
すると、他の病気との鑑別も兼ねて、既往歴(自分・家族)を聞かれます。うちは家族も花粉症であること、他の重大な既往歴はないことを話します。
いろいろ雑談していると、おもむろに、左腕に軽く2本皮下注射を打たれます。
片方がスギ・もう一方がホコリ(という名の雑多な混合物)だそうです。
15分後の写真です。右側が、スギです。むっちゃ腫れてます。見た目ほどかゆくはないのですが、相当熱を持っています。翌日翌々日あたりには腫れが引きますが、このときにはわりとかゆく、ムヒを塗ってもいまいち効かないレベルでした。
また、鼻の奥の形を確認されます。
蓄膿症(副鼻腔炎)がひどいと、物理的に鼻の奥の形が曲がってしまい鼻づまりとなるので、耳鼻科としてその確認もされるようです。自分の場合、少し曲がっているが、完全に鼻の片方を塞ぐほどではないので、レントゲンで詳細確認して必要なら「化学的な」治療をするとのこと。本当にひどい場合、手術がいるようです。
このあと、まずは詳細を調査するということで、血液検査でアレルゲンの詳細検査、レントゲンで蓄膿症の検査をするよと説明されます。
血液はその場で抜かれました。9cc + 2cc で、普通の量です。
レントゲンは、別院で撮るとのことで、依頼書をもらいました。
次回通院時に、血液検査・レントゲンの情報で診断を行って、治療方針を決めるとのことです。
全体的に進め方が慎重かつ丁寧な印象ですね。いきなりアレルギー治療に入らず、耳鼻科としての診察をしていただけてます。
余談
市販の花粉症薬についてお医者さん曰く、飲むと鼻のとおりがよくなるけれど、おかげで花粉をより多く吸い込むことになるので、薬が切れたときにひどくなるし、薬の量も増やさないと効かなくなるんですよね、とのこと。
薬剤師さんが、売る時にそういう説明をしないのが残念だけど、まあ薬の売上に影響あるから仕方ないよね、とおっしゃってました。 なるほどですね。
次回予定
次回は、血液検査・レントゲンの結果、どういう治療になるかをお届けします。
00.花粉症歴と治療動機
みなさん、花粉症してますか?
へっくしょん。nanashiです。
わたしは、バリバリの重症花粉症患者です。 発症は10歳のころで、以後25年ほど毎年、2月早々からゴールデンウィーク頃まで、苦しんでいます。
症状は目より鼻がひどく、長時間外にいると昼間は鼻血のように鼻水が出て、夜は両鼻が詰まって寝られず。花粉の多い年にもなると、匂いがわからなくなり、食べ物の味がしなくなるレベルです。
薬を飲むと、効いてる間はマシなものの、効果が切れたときに症状がかえってひどくなります。社会人になってからは、薬を飲むとめまいがたまに出るようにもなり、おちおち薬も使えず。
我慢の限界‥‥!
この歳まで、若さにまかせて無理やり乗り切ってきましたが、そろそろ我慢の限界です。
そんなところ、偶然にも近所によさげなアレルギー治療の病院を見つけることができ、自身も社畜生活から一旦離れることができたので、今回治療をはじめることにしました。
2018年現在の、先端に近い1患者の治療記録になるはずなので、今回ブログをつけてみたいと思います。 よろしくおねがいします。